じぃちゃんのお見舞い

もう一週間程度しか持たないらしいので,まだ微かながら分かる状態のうちに見舞いへ行ってきました.病室には叔母がいたので表にこの感情は出しませんでしたが,ハッキリ言って生かしておく事がかわいそうな気がしました.そこにあるのは,私の知っているじぃちゃんではなく,それどころか人間ですらない様な・・・確実なのはヒト科の動物であることくらい.しかしながら,たま〜に人間らしき意識が復活して,言葉にならない言葉を発していました.

確かに,じぃちゃんは今も命は尽きていません.それでも,生きているのか?と問われれば,私には自身を持って「生きている」と答えることはできません.あれは生きている状態なのだろうか?現在,私のじぃちゃんは,明らかに延命されています.何も手を施さなければ,栄養不足で一日と持たないでしょうね.あの状態からして,じぃちゃんの大脳新皮質は大部分が弱って機能していないと思います.そんなじぃちゃんが人間として生きているのか私には分かりません*1.そして,そのような状態のヒトを生かすか殺すかは,本人以外の誰かがきめなければならず,その決定に倫理的なチェックが入り込む事に違和感を感じずにはいられません.

*1:今日のところは人間として生きていると言っても良いかもしれません.