PLUS の裁断器 PK-513LN-A を買うか、それとも bookscan を利用するか考えた
人生いろいろあって、自宅のダンボールに積んである書籍のほとんどを電子化して、紙媒体は処分する必要がでてきた。
いままで書籍の裁断はアイロンとカッターでやってたけど、1冊30分以上かかるので、連続で3冊くらいやると疲れてしまっていた。少しずつやっていけばいいやと思っていたけど、そう悠長なことは言ってられなくなるので、この際だから裁断器が欲しいなと思い始めた。
一つ前のエントリでは、「Webcam が欲しいけど我慢しなきゃ」とか言っていたわけですが、Webcam はどうしても必要なものじゃないんだけど、書籍を次々と電子化しなければならないとなると、裁断器の有無は死活問題だ。
裁断器といえば PK-513L がすぐに思い浮かぶわけで、これを Amazon に発注しようとすると、すぐに PK-513LN-A という新種があることを発見した。新しい機種は、刃の交換がとても簡単になっているらしい。本体価格は新機種の方が6千円くらい高いんだけど、替刃の価格は5千円くらい安くなっている (以下の表を参照)。
旧機種 | 新機種 (Amazon カラー) | |
---|---|---|
本体 | PK-513L 29,500円 |
PK-513LN-A 36,800円 |
替刃 | PK-513H 15,878円 |
PK-513LNH 10,080円 |
私は PK-513L の刃の交換がどのくらい大変なのか知らなかったので、本体が安い方が良いのか、それとも替刃が安い方がいいのか判断できない。PK-513L の刃は、欠けてしまっても研磨できるらしいが、PK-513LN-A の刃は研磨できない。刃の研磨に必要な代金は業者によってまちまちだが高くても1万円くらいらしい (参考: 本のPDF化(自炊)用の本の裁断機PK-513Lの刃の研磨方法で最適な方法は? - ... - Yahoo!知恵袋)。ってことは、研磨するのも PK-513LN-A の替刃を Amazon で買うのもだいたい同じか、良心的な業者を見付ければ研磨して使うほうがランニングコストが安いってことになりそうだ。
ところが、Google で少し検索してみると、PK-513L の刃を取り外したり取り付けたりするのは若干面倒である事が分かった (参考: PK-513L の刃を欠いてしまいました | Tempus - 昨今明日)。スパナとラジオペンチがあればできないことも無いのだろう。しかし、最近はこういう作業はあまりやりたいと思わなくなったし、私は書籍をスキャンするために裁断したいから裁断器を買うのであって、裁断器から刃を取り外したり取り付けたりすることは裁断器を買う目的ではない *1。
一方、bookscan に書籍を送付して裁断とスキャンをやってもらう方法もある。この方法の利点は次の4つ。
- 自炊のために私が時間を費さなくて良い。
- 裁断後の書籍を処分してもらえる。
- 約1万円/月で50冊分をだいたい1週間以内に自炊してもらえるだけでなく、発送用のダンボールまで用意してもらえる (プレミアム会員の特典)。
- 対応している電子書籍端末数がやたら多いし、それぞれに対して最適化したデータを作成できる。
特に一つ目に挙げた自分の時間を使わなくて済む点、そして二つ目の書籍の処分までやってもらえる点が、今の私のニーズにとてもマッチしている。
しかし次のような欠点もある。
- 雑誌に対応してもらえない。
- カラーモード (フルカラー or グレースケール) が自動選択になる。
- スキャンのクォリティを自分で調整できない。
このなかで一番困るのが雑誌に対応してない事だ。日経サイエンスと数学セミナーは定期購読しているし、WEB-DB PRESS もほとんど定期購読しているようなものなので、雑誌に対応していないのはとても痛い。
結局のところ、雑誌を自炊する必要があるので、裁断器の購入は避けられない。しかし、自宅のダンボールに詰まっている書籍群には、bookscan に依頼しても構わない、つまり PDF にさえなってれば良くてクォリティは特に気にならないものは確実にあるはず *2。そういう書籍が何冊あるか今は分かってないので、それらをカウントする事が次のステップだね。
とりあえず、PK-513LN-A は発注することにした。